京葉線 幕張新駅

公開資料から幕張新都心拡大地区新駅を読み解く②

 前回に引き続き、幕張新駅を公開されている資料から無理やり読み解いていきます。
単体でも読める記事ですが、前回の記事をご覧になっていない方は以下ご覧ください。

イオンモール幕張新都心 イメージパースを読み解く

 基本的に新駅の情報と言えば、駅舎のイメージパースしか出ておりませんでしたが、イオンモールが発表したプレスリリースに少々手がかりがありました。とは言え、基本的には前回記事にしている駅舎のイメージパースが現時点での最新の情報となりますので、考察情報とお考えください。

 今回参考にするのは、イオンモールが発表済みの3つのプレスリリースです。

 まず、最初に予備知識として入れておきたい情報ですが、現在新駅予定地横、平置き駐車場となっている区画は、イオンモールのスパ&ビューティゾーンとして温泉等が計画されておりました。この棟は、出店計画、起工式時点まで存在していましたが、途中で計画変更になったのだと思われます。

当初のプレスリリースに、はっきりと明記されております。

美と健康を追求する、ナチュラルな癒しの空間として本格的な温泉を核に、 エステなど多岐にわたる様々な温泉施設を集めた、健康と美しさに磨きをかけるこだわりのゾーンを形成します。

『「(仮称)イオンモール幕張新都心」出店計画について』より

このことを踏まえて、イメージパースたちを見ていきましょう。
元解像度が低いので、前回同様高解像度処理を施しています。全体が把握できる鳥瞰図を見比べてみましょう。東京湾側からの角度です。

出店計画時のプレスリリースの鳥瞰図

当初の出店計画時の鳥瞰図は、ファミリーモール、アクティブモールの形状が完成系とかなり違います。棟間のデッキもかかっていません。この時点でスパ棟もしっかりと描かれております。新駅付近は建造物が半透明で描かれており、高架にかかっているようにも見えます。

起工式時のプレスリリースの鳥瞰図

起工式時になると、多少の差異はあるものの、完成系に近いものとなっています。スパ棟、新駅付近の描写は計画時から変わっていないように見えます。

グランドオープン時のプレスリリースの鳥瞰図

グランドオープン時になると、現状とほぼ変わりはありません。注目すべきは、スパ棟がまだ残っているということです。

 次に、別の角度からの鳥瞰図もありましたので見ていきます。こちらは出店計画の際は出ていない角度ですので、起工式時とグランドオープン時の2枚を紹介します。ファミリーモールを中心とした角度です。

起工式時のプレスリリースのファミリーモール

新駅前の半透明の建造物がはっきりと確認できます。2階建てか3階建程度でしょうか。見切れ気味ですが、スパ棟も描写されているのが確認できます。

グランドオープン時のプレスリリースのファミリーモール

グランドオープン時でも描写は変わらずですが、画像の画角の関係でスパ棟がさらに見えやすくなっています。

 さらに、グランドオープン時のプレスリリースではもう1枚、新駅、スパ棟が確認できる鳥瞰図がありました。

グランドオープン時のプレスリリースの鳥瞰図

 この画像では、京葉線の高架に架かるかたちで建造物が描写されていることがはっきりとわかります。駅直結の駅ビルのようなものを想定していたのでしょうか。スパ棟も小さいながらも確認できます。

今回のまとめ

 のちに発表される駅舎のイメージでは、非常にコンパクトな駅舎となっており、なおかつ駅前の空間に建造物が建設されても改札直結とならないような設計に見えます。
しかしながら、JRがリザーブしているこの広い空間、駅前至近で非常に好立地ですので浮かすということも考えられず、新駅の建設と共に何かしらの動きがあるのではないかと思いますので、引き続きチェックしていきたいところです。

駅舎は極めてシンプルな構造

また、イオンモール グランドオープン時のプレスリリースでも、スパ棟を描写しているのは、『現時点では開発はしないがのちに開発をする』というイオンモール側の意思表示のようにも見えなくもありません。(あくまで個人の感想です)

 余談ですが、スパ&ビューティゾーンの温泉施設ですが、起工式前の2011年12月9日には、千葉県企業庁にて温泉掘削の承諾も取っております。

「幕張新都心豊砂地区(F区画)における温泉掘削の承諾について」とあります。

 なんらかの事情で途中で計画変更となったのでしょうが、(単純に温泉が湧かなかったのかもしれませんが、至近の新習志野では天然温泉が湧いています。)この当初計画にあった棟が、新駅開業に向けて今後どのような展開となるのかも新駅を語るうえで欠かせない存在と考えますので、新駅の建設と同時に注目していきたいと思います。

前回の記事はこちら。

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